舞台Caribbean Grooveが大好きな話


初投稿がこのお話で少しだけ寂しさを覚えています。

しかしどうしても少しだけ書きたくなりました。
その位私にとって悲しい出来事でした。
ミュージカル「スタミュ」スピンオフteam柊単独公演 Caribbean Groove 通称カリグル
この名前を聞けば2.5次元界隈の方は「最近荒れてるやつだな」と思い返される方もいらっしゃるかもしれません。
事のあらましは私が述べるよりも非常に端的に問題点のみを示してくださっているツイートが多数ございますので、そちらを見ていただければと思います。(↓問題があれば削除致します)

とは言え、何一つ情報を挙げずに話をすることは難しいのでその都度ポイントのみを挙げてお話しようかと思います。



さて、まず前提としてですが私は今回話題となっている舞台Caribbean Groove(以下カリグルと表記致します)のDVDディスクを見ておりません。
何ならパッケージを開けてすらいません
その理由はもちろん後述致しますが、今から書き連ねることは舞台カリグルのDVDを一切見ていない人間が書いているものであるとわかった上でそれでも構わないという方のみご覧下さい。
見ていない人間が何を言うんだという考えの方はお引き取り下さい。

 

 

 

最初に私が舞台カリグル円盤を見ていない理由は大きくこの1点

・本編の編集が非常に杜撰であった

という点に限ります。
Twitter等を見ていただければ具体的に何が杜撰であったかという点も明記されております。その中でも私が最もショックを受けた点は

・歌唱パートの大きな改変

でした。

私自身舞台カリグルは現場で2公演観劇しています。
1度目に観劇した際は内容・歌唱どちらにおいても非常に素晴らしく観劇の最中から涙が止まりませんでした。
またライブパフォーマンスも歴代のスタミュミュシリーズ同様、いえ歴代のものより非常にクオリティの高いものであったと記憶しております。ファンサービスもさることながら、個々人の歌唱力・ダンスパフォーマンスの素晴らしさに会場に居た多くのファンの方々が感動したのではないでしょうか。
その素晴らしい舞台の功績こそが、劇場予約の数の多さに比例しているのだと私は考えております。(他サイトの購入特典よりも劇場予約の特典の方が豪華であったことも幾分かは影響しているとは思います)

これ以上舞台の素晴らしさを語るのは本筋から大きく外れますのでここら辺で止めさせていただきます。

ただ最後に一言、まとめさせて頂くと

・舞台カリグルは非常に素晴らしいものであった

ということです。

私も1度目の公演を見終えた後に一緒に観劇した友人と共にDVDの予約列に並びに行きました。
それ程までに心動かされる公演であったのだと知っていただければ大変嬉しく思います。

 

 

 

さて、ではDVDの何が素晴らしい本編と異なっていたのか。
私自身の元にはTwitterでの前評判及び先にDVDを見た友人からの感想が入ってきていました。

・音声編集が怪しい

・歌唱に違和感を感じる

 

また検索をかければかけるほど

・音程をわざと外されている?

・まるで機械音のような声に変わっている

というような意見も目にするようになりました。

これらを聞いた時に「あの素晴らしい現場が残されていないものを見るのは怖い」と感じてしまい、パッケージを開けることが出来なくなりました。


上述したようにこの件に関して、Twitterで検索をかけてみれば当時から疑問の声が多数上がっておりました。
またその方々の中には直接運営や公式に問い合わせをする旨を投稿されている方もいらっしゃいました。
私自身は「円盤を見てすらいない人間がどうこう言えた問題ではない」と考え、その流れをただ静観するのみとなりました。(現実の生活が11月のみ忙しくなったこともあります)

ですので、星箱ラジオにてプロデューサーの方々が仰られた発言については何も知りませんでした。また運営側から何かしら対策をするといったようなことを発信していたことも知りませんでしたし、それが11月中に何かを発信するという内容であったことも知りませんでした。

私は何も知らないまま、12月3日の舞台公式Twitterのツイートを見ました。そこで初めて舞台カリグル円盤についての問題がここまで大きくなっていたのだと知りました。
また問題の本質が円盤の質のみでないことを知りました。


・11月中発信であった情報が12月に発信されたこと

NBCユニバーサルのプロデューサー達が消費者から文句が出るであろう円盤であったことを把握していること

・完成品を見た企業が1社のみであること

・今回の件を仕様であると認めてしまえば今後同じような編集をされてしまう別作品が生まれかねないということ

・12月に同じくスタミュミュシリーズの3rdシーズン円盤が同じ会社(ポリゴンマジック)から発売されること

・代替策が映像配信(有料)のみであること


私が感じた問題点は大きく上記6点でした。

まず1点目に関して
これは単純に企業としての信頼問題に欠ける行為であると考えられます。
しかしこの件に関しては、企業の公式Twitterにおいて何に対してか明記されていないツイートで再投稿含め2回謝罪されていると聞きました。
この時点できちんと対応されていれば今ほど問題が大きくなってはいなかったのではないかと思います。

次に2点目について
こちらは賛否両論あると思います。
スタミュというジャンルを知っている方であればご存知かと思いますが、本ジャンルでは定期的に感謝祭という形でファンがプロデューサーからアニメや舞台の現場について聞く機会が設けられておりました。時にはそこにゲストとして監督や演者の方が来られていることもありました。
つまり、私たちファンは本作品のプロデューサー達がどのような気持ちで、どのような考えで作品作りをしているかということを痛いほど知っているのです。

私個人としては、そのプロデューサー達から、舞台カリグルのDVDには不満が出て仕方ないというようなことを言われてしまってはどうすれば良いのか分からないという所が素直な感想でした。
勿論、プロデューサーの言葉に励まされている方もいらっしゃると思います。プロデューサーはいつでも私たちファン目線なのだと思う方を否定するつもりはありません。それも1つの考えであると思います。
ただ、私はそれ以上に不満が出ても仕方の無いDVD=不良品なのではないかと思いました。
何故そのようなものが発売されてしまったのでしょう。
ここに問題の本質があると考えられます。

3点目について
これに関しては私自身どういう事なのか未だに理解しかねています。
私は製造業というものに携わったことがありませんのでそういった過程について詳しくありません。ですが、3社が関わっている製品を1社のみでしか最終チェックを行わないというのはおかしなことであると感じます。
またそれを問い合わせへの返答理由としていることにもあまり納得がいっていません。
これは私個人が感じたことですが、本作品の責任はどこか1社に押し付けたいほど面倒臭いものなのでしょうか。
俳優はもちろん、そこに携わった全ての人間の努力の結晶を円盤化することは様々な責任が生まれると思います。しかしそれを丁寧に取り扱い、多くの人に見てもらうことで繋がる次があるのではないのでしょうか。
今回の件で、ジャンル内外を問わず多くの方が疑問を抱いています。
今の現状はスタミュミュに限らず2.5次元の行く末に影を落としかねないと思います。

4点目について
3点目の後半部分と重なるところもありますが、今回の杜撰な編集を仕様であると認めてしまえば今後発売される円盤も全て、仕様の一言で全く違うものになりかねません。
これはポリゴンマジックが関わっている作品だけには留まらないと思います。
「こんな編集でも売れるなら」と今後舞台の円盤化を安くで引き受ける会社が出てくる可能性もあると思います。
また今現在は良い作品作りをしている会社が今後、今回のポリゴンマジックのように杜撰な編集をしてくるかもしれないという恐怖も生まれかねません。
2.5次元界隈に関わらず、多くの舞台作品の円盤化の根底を揺るがしかねない案件であると私は考えました。

5点目について
こちらも4点目と重なる部分が多くあります。
というのも、ミュージカルスタミュ3rdシーズンのDVDが12月に発売されます。
先程も書きましたが発売元は今回と同じです。
今回の件があった後に、同じ発売元から出る円盤の質が良いと考えるのはあまりにも楽観的すぎるのではないでしょうか。

しかし、舞台カリグル本公演までの円盤の質が良かったこともまた事実ではあるのです。

ミュージカル「スタミュ
ミュージカル「スタミュ」スピンオフ team柊単独レビュー公演 Caribbean Groove
ミュージカル「スタミュ」2ndシーズン
ミュージカル「スタミュ」スピンオフ SHUFFLE REVUE

これらの円盤は今回の編集とは違い、音声もそのまま・映像のモザイク加工等もありませんでした。
本当に何故今回の舞台Caribbean Grooveのみがこのような編集になってしまったのか。多くのファンはそこにも嘆いているように感じます。

話が本題からズレてしまいましたが、この件に関して何が問題かと言うと劇場予約をしてしまった方はキャンセルが出来ないという点についてです。
理由としては、劇場予約時に消費者本意の理由でのキャンセルは不可であると明記されているためだそうです。
今回、どれだけ杜撰な編集であったとしてもそれが仕様である限り発売元に落ち度はないことになります。
消費者からの信頼は今現在も損なっている最中ですが、返品・返金対応はしなくても良いのです。
質に対して何1つ信頼出来ない円盤であろうが関係はありません。会社側の主張は最初から一貫して仕様であるためです。
つまるところ、既に舞台カリグルに関わっている会社への不信感は募っているわけです。
これがそのまま沈静化されるとは思えません。
現に消費者センター等の機関に連絡を入れているといった内容のツイートも見かけます。
また舞台関係の職に就いていらっしゃる方からのツイートも見かけます。
舞台というエンターテイメント全体を揺るがしかねない案件であると5点目からも言えるのではないでしょうか。

最後に6点目について
こちらに関しては、消費者をファンだからと甘く考えている公式に問題があると感じています。
恐らくこの映像配信については、「本当はきちんとした円盤を出して欲しいけど何かしらの事情があり無理ならば、せめて千秋楽の配信映像をもう1度配信して欲しい」という意見から生まれたものであるのだと推測します。
少し本筋から離れますが、スタミュというジャンルはとても小さいです。またそれに加え、先日大きめなファンミーティングが台風の影響を受け中止になってもいます。そういった面から考えても、金銭的に返品・返金・再編集という対応が厳しいであろうと思われます。

それ故に、ファンの方々が「どうしても無理ならば」という前提の元、代替策として挙げたのが映像配信であったのだと思います。
しかし、蓋を開けてみればあたかも「望まれたから映像配信します」という内容のツイートが投稿されました。
本当は誰もこんな残念な映像配信を望んでなんかいません。きちんと形に残る物で舞台カリグルを見たかったに決まっています。
あまり言いたくありませんが、Blu-rayディスクを劇場予約した方々は1万円近くを円盤に支払っています。(余談ですが、私はDVD版を購入しているので9000円程です)
その円盤の出来があまりにもお粗末だったために何とかして綺麗な映像は無いのかと考えた結果、千秋楽の映像配信を提案したわけです。
私たちが望んだ映像配信は、結果として有料で得られました。しかし、既に1万円近くを支払った後に再び3000円を支払うのはあまりにも消費者を馬鹿にした行為であると思います。
消費者側からすれば、お粗末な出来の円盤がなければ要らない出費です。
私としても素晴らしかった舞台カリグルは見たいですが、今の運営や会社にこれ以上お金を出す気がしませんでした。
勿論、あの公演を再び見れるならとお金を払う方がいらっしゃることも知っています。その方々を否定するつもりは全くありません。

最初にも述べましたが、私たちはファンであり消費者なのです。
お金を支払うということはそれに見合った対価が得られると考えた上での契約です。
劇場予約はそこに信頼が乗っかっている代物ではありますが、前述の通り舞台カリグル以前の円盤はどれも素晴らしい出来だったのです。信用し、お金を支払うことに対してのハードルは下がっていて当たり前だと考えられます。


私が問題であると感じた6点について、述べさせて頂きました。
言葉が拙いところ、伝わりにくいところ等あると思いますが今の私にはこれが限界です。
ただ、このような扱い方をされてしまった作品があるということを知ってもらいたかったのです。
何度でも言います
舞台Caribbean Grooveは最高の作品でした

それを踏みにじり、ファンの心を傷つけたのは他でもない運営会社です。
また、今後の信用問題にまで発展仕掛けているのも運営会社の責任によるところが大きいと言えるでしょう。
他の方のツイート等でも見かけますが、私たちファンは誠実な言葉が欲しかっただけなのです。一言、役者に対して、ファンに対して本件に関する説明・謝罪があれば返品も返金も望まなかったと思います。それがなく、映像配信(有料)という策で手を打とうとしたがためにここまで問題が広がってしまったのだと思います。
ファンの方々が最初のうちは事を大きくしないように動いていらっしゃったことも知っております。スタミュという界隈は俗に言う福利厚生がしっかりしているジャンルであることは私自身が身をもって痛感していました。
だからこそ、別界隈の方に「スタミュってそんなジャンルなんだ」と言われないように丁寧に丁寧に今回の件を取り扱っていらっしゃったことも理解しているつもりです。
それ故、今回このような結末になってしまったことが本当に悲しくて仕方ありません。


長くなりましたが、私の客観的な今回の舞台カリグルに関してのお話を終えさせて頂こうと思います。
一部客観的ではない主観的な意見も混ざっているとは思います。
私もファンの1人であるため冷静を装っていてもどこかで憤りと悲しさを感じております。それが漏れ出てしまったのだと、目を瞑って頂けたら幸いです。


ここから先は主観しかない私の独り言です。
客観的な話だけを知りたい人はここまで読んでくださってありがとうございました。
人によっては不快な気持ちになられた方もいらっしゃると思います。謝罪申し上げます。


さて、主観的なお話を最後に少しだけさせていただきます。

私はスタミュというジャンルにおいて1番好きなキャラクターは空閑くんです。
勿論、どのキャラにも良さはありますが個人的には空閑くんが大好きです。
そして、team柊で1番好きなキャラクターは虎石くんです。

ミュージカル「スタミュ」をDVDで見た際に、虎石くんの再現度の高さに非常に驚き、感動したことは今も覚えています。
チャラいキャラクターを完璧に表現していることもそうですが、私が最も感動した点は歌唱力です。アニメの声優さんの歌い方・声の特徴を完全に掴んでいると思いました。
それ故、完璧な虎石くんを演じてくださった高野くんには感謝しかありませんでした。また私自身役者としての彼のファンになりました。

今回の舞台カリグルはそんな高野くんが演じる虎石くんの卒業公演でもありました。
高野くんが卒業するということは舞台カリグルの本番の割と直前に発表された記憶があります。
正直その時は悲しくて、信じられないという気持ちが大きかったです。
しかし、考え方を変えれば彼の卒業公演を見ることが出来るのだと、彼に完璧な虎石くんを演じてくれてありがとうを伝えられるのだと思うようになりました。
勿論本人宛に手紙も書きました。今までの沢山のありがとうを文面に詰め込みました。
そして迎えた本番では、いつもと変わらない完璧な虎石くんが演じるティエラがいました。
動き・表情・歌い方 どこをとっても完璧な虎石くんでした。
虎石くんの個人曲であるHoney!Honey!Trap!においても相変わらずのファンサービスでどこまでも虎石和泉としてファンを魅了してくれました。
これが最後なのだと思わず涙が出てしまったことも事実です。しかし、それは悲しみだけでなく変わらない虎石くんに対する安堵の涙でもありました。

私にとって、舞台カリグルの現場は推していた俳優さんの卒業公演でもあったのです。だからこそ、他のスタミュミュ作品の公演より思い入れが強かったことは否めません。
ですが、そんなことを大きく凌駕するくらい舞台カリグルが素晴らしかったことは変わりようのない事実です。
演出家の方もツイートされていましたが、気持ちが凌駕することはあるのです。出演している役者さん達がそのことを身をもって私たちに教えてくれました。
メインの5人は勿論、舞台に携わった全ての方の熱量を感じ取れる公演だったのです。
だから、余計に円盤でそれを見られないことが悲しくて仕方ありません。
私自身の問題でもありますが、未だにあの時の景色を忘れてしまうことが怖くて円盤を開封できない人もいます。
そのような出来の円盤にされてしまったことが本当に悲しくて仕方ないのです。


非常に長くなりましたが、私がお話したかったことを全てお話できました。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
どうか少しでも、納得のいく進展がありますように。